Funding Rateマイナスの時って?資金調達率でビットコイン取引リスク軽減

この記事を読み終わると得られること

  • FundingRate(資金調達率)に関する超基本知識
  • FundingRateはどこで見れる?

Perpetual(無期限先物契約)を採用している海外仮想通貨取引所では、取引でポジションを長く持っていると含み益から引かれたり、加算されたりすることがあります。

その原因はFunding rateの決済時間を跨いでいることであり、長くかつ大きなサイズのポジションを持つ時無視できない金額になります。

▼ 資金調達率まとめ

  • Perpetual取引が実装されている取引所にはFundingRate(資金調達)がある
  • FundingRate(資金調達率)はインデックス価格に近づける為、トレーダーに決済を促すもの
  • Funding Rateがプラスならロングの成行が多くマイナスならショートの成行が(その価格帯では)多い

▼ Perpetualとは無期限先物契約のことでFundingRateが採用されている

A perpetual contract is a special type of futures contract, but unlike the traditional form of futures, it doesn’t have an expiry date. So one can hold a position for as long as they like. Other than that, the trading of perpetual contracts is based on an underlying Index Price.

https://academy.binance.com/en/articles/what-are-perpetual-futures-contracts

Binanceからの引用。従来の先物契約と違い、ユーザーが好きなだけ長くポジションを持てる契約でありPerpetualはインデックス価格を基にされてます。Binanceを始めとした海外の主要取引所ではPerpetual contractsが採用されてます。

Perpetualを搭載したDEX(edgeXやHyperLiquid)でもFundingRateは取り入れられています。

インデックス価格とは複数仮想通貨取引所の現物取引市場の最終取引価格を加重平均したもの。

まずこれを見てください

世界のデリバティブ市場の取引量の上位10位以内の取引所は大半がPerpetualを導入しています。なので仮想通貨を取引する上ではFunding Rateは無視できないです。

▼ Funding Rate(資金調達率)とは先物と現物の乖離を埋めるもの

前述のPerpetual contractsのマーケット価格とインデックス価格に乖離が生じた際に、その乖離が収まる方向へトレーダーへ決済を促します。

具体的には、先物価格が現物価格よりも高い場合ロングポジションを持つトレーダーは8時間ごとに所定の金利をショートトレーダーへ支払い、価格を現物価格に近付けます。その際に支払われる金利は取引所を介さずトレーダー間で行われます。

十分に流動性があるビットコインやイーサリアムでのマーケットは、FundingRateが高ければレバレッジをかけたロングがその価格帯では多い(マーケット全体でロングとショートの比率は1:1であることに注意)ことを示しロングの手仕舞いによる下落を予期することができます。

このFundingRateは、インデックス価格、清算と資金調達の基準価格であるマーク価格、先物と指数の乖離であるプレミアムなどで求められます。BinanceやOKX、Bybitなどで計算式は同じですが先物価格を現物価格に近付けるという目的は変わらないです。

perpetual市場の取引板は現物市場とは異なるので若干違う値動きをします。Perpetualの価格は限りなく現物価格に近くなければいけません。極端な図ですが、下図を見てください。

わかりやすいように差をつけてます。黄色は無期限契約(perpetual)価格、黒色は現物価格です。

<時刻t=0〜t=t1 >

現物の価格からPerpetualの価格は下に乖離しているためショートが多い(売りが多い)状態。この乖離を是正するためFRはマイナスになり手数料を払いたくないショートポジションを持っているトレーダーは、決済(買い)をします。

結果的に買いが増えるので価格は上方向に是正され、乖離は0にむかいます。

<時刻t=t1〜t=t2>

現物の価格からPerpetualの価格は上に乖離しているためロングが多い(買いが多い)状態。この乖離を是正するためFRはプラスになり手数料を払いたくないロングポジションを持っているトレーダーは、決済(売り)をします。結果的に売りが増えるので価格は下方向に是正され、乖離は0にむかいます。マーケット全体ではロングとショートの比率は1:1なことに注意が必要。

▼ どこでFunding rate(資金調達率)を見れる?

Coinglass(コイングラス)

▼トップページの右上から

▼Funding Rateを選択

▼トップページ右上から

▼Future Date→Fundin Rateを選択するか

▼あるいは、marketを選択し、どのチャートでも良いのでタップ

▼チャート画面のfxを選択して

▼fundingと検索しaggregated Funding Rateを選択。

▼ Funding Rate(資金調達率)を見ることでどのようなメリットがあるか?

ロングとショートを持っている人は、FundingRateを見ることで過熱感を察知しポジションを閉じたり計画を変更したりするヒントになります。

以下の画像のように過熱感が高水準で拘束されているときはロングの人達は金利を支払うのがきついので、そろそろ手仕舞いしようとかそんな感じです。

これらを用いると、Funding Rateがマイナスの時はショートを控えプラスの時はロングを控えるなどリスク管理に役立ちます。特に、極端にFunding Rateが偏っていたり日足で見た時にプラス/マイナスが続いてる時はロング/ショートの一方のポジションはリスクが高いです。

BTC犬

プラスやマイナスだからといってすぐに下げたり上げたり、必ず下げたり上げたりしないので、CVDなど他のものと一緒にみることが大切だと感じるワンね

▼ FundingRateと相性がいいツール

・Coinalyze

https://coinalyze.net

FundingRateとかCVDとかいろいろ見れます。無料でかなり多くのデータが見れるので神サイト

・TradingViewの描画ツール

水平線、トレンドラインやエリオット波動、画像の挿入、チャートリプレイなども使えるので便利。

TradingViewの使い方をカテゴリーでまとめてます。:カテゴリーリンク

・CryptoQuant

テレグラムのInflow検知BOTをよく見てます。USDTやBitcoinの大量送金をすぐ確認でき、便利

https://cryptoquant.com/

・Coinglass

この記事で紹介した同じアプリ内で見れるものの中で特にビットコインの現物ETFやコインベースプレミアム、LiquidationHistoryをよく見ています。

お読みいただきありがとうございました。

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