CFD・FXで使えるアメリカ経済指標一覧

経済指標時は値幅が大きくなるのでかなり注意ワン!
▼各アメリカ経済指標軽い説明
1.FOMC(重要)
FOMCとはFederal Open Market Committeeの略
1-1.発表時期
通常年8回の会合と臨時会合
1-2.どんな指標か
主に経済全体に関する各指標に絡めたコメントと共に政策金利を上げるのか下げるのか据え置きにするのかを発表をします。(日本時間だと深夜に発表されるのでFX戦士たちは眠い目を擦らなければいけません。)
政策金利(ほぼFF誘導金利)は市中に回るお金、企業成長に強く作用するため投資部門にかなりの影響を与えます。それゆえに、色々な経済指標がある中でかなり重要な経済指標です。なので各証券会社などが出している経済指標の重要度ランクも最高ランクです。
記者会見にて政策金利についての決定事項と経済の認識を発表したのち、記者の質疑応答があります。
通常利上げはインフレ抑制のために行われ、株価にマイナスアメリカドルにプラスです。反対に利下げはデフレ抑制のために行われ、株価にプラスアメリカドルにマイナスです。
1-3.補足
FRBから毎年3.6.9.12月にドットチャートと呼ばれるものが更新されます。(英語ではDot plots)
これはFOMC議会のメンバーが適切と考える政策金利の%を人数分布で表したものです。現FRB議長であるパウエル氏は、あくまでも参考にすぎないと言ってますのでこの通りに推移するとは限りません。
“FOMC議事録の公開”も別日程でありますが”FOMC“の方が重要です。
下記はFOMCから出された2023年6月のeconomic projectionですが、その中にドットチャートが載ってます。
2.CPI 消費者物価指数(重要)
CPI(Consumer Price Index)は物価水準の変動を反映する指標
2-1.発表時期
毎月
2-2.どんな指標か
CPIは、家計が消費する代表的な商品やサービスの価格を調査し、その変動率を計算しています。これにより、家計の消費生活における物価上昇の実態を把握することが目的です。
また、同時に発表されるCore CPIは、CPIの中でも、食品やエネルギーを除いた物価指数のことを指します。
このCore CPIですが、CPIと同じように1か月ごとに発表され、食品やエネルギーの価格変動を除いた数値を用いて計算されます。Core CPIは、物価上昇率が緩やかである場合には、CPIよりも優れた指標となることがあります。
これは、食品やエネルギーを含まないため、短期的な価格変動の影響を受けにくく、統計的な解析においてより正確な物価水準の変動を反映する指標となるためです。
2-3.補足
CPI値の過熱感はインフレ過熱感がどの程度なのかを表しますから、過度な上昇時にはその国の中央銀行が利上げを行いこれを正常に戻そうとします。
例えば、上がりっぱなしであったのが横ばいに落ち着いてくればインフレ過熱感が一旦の頭打ちであると考えられやすく、経済指標の予測値にも影響を与えやすいです。
3.CES 雇用統計(重要)
Current Employment Statisticsの略
3-1.発表時期
毎月
3-2.どんな指標か
アメリカ合衆国労働省が毎月発表する、非農業部門の雇用状況を示す統計データです。
この統計には、非農業部門の雇用者数、失業率、平均時給などが含まれます。非農業部門の雇用者、特に失業率が重要だとされてます。
普通、雇用の拡大や失業率の低下により消費者の購買意欲は上がると考えられます。それによりお金が循環しインフレ上昇に貢献します。雇用統計の結果は政策金利の決定に影響を与えるので雇用数、失業率がどのように推移しているのかに着目することが大事だと思います。
2023年のFOMCでの議長の発言を例にとると、労働市場が依然として強いと発言しているのでインフレが依然としてまだ収まっていないことを表します。
4.PPI 生産者物価指数
Producer Price Indexの略
4-1.発表時期
毎月
4-2.どんな指標か
アメリカ労働省が製造業者の販売価格約1万品目について調べ、品目別に発表される。工業製品や農業製品など商品の価格変動を反映し、物価の上昇傾向を示す指標として使われます。
生産者が生産した商品の販売価格の変動を調査して、その変動率を計算。製造業や鉱業農業などの業種別に指数が算出され、原材料や半製品、完成品などの製品別にも指数が算出されます。
消費者物価指数とともに、インフレーションの動向を把握するために用いられ、PPIが上昇すると生産者のコストが上昇するため、消費者にとっては商品価格が上昇する可能性があります。
5.ISM 製造業景況指数
Institute for Supply Managementの略
5-1.発表時期
毎月
5-2.どんな指標か
ISMは、Institute for Supply Managementの略で、アメリカ合衆国における製造業と非製造業の購買担当者を対象とした調査結果を示す指数です。
この指数には、製造業における生産指数、新規受注指数、在庫指数、非製造業におけるビジネスアクティビティ指数、新規注文指数、雇用指数などが含まれます。
6.Consumer Credit
6-1.発表時期
毎月
6-2.どんな指標か
クレジットカードやローンなどの個人向けの信用供与の残高をFRBが集計し、発表するものです。
消費者の消費動向がわかるので、家計の負債が多くなれば株式にとってはマイナスです。リスクオフ(リスク資産を売って現金化する)の流れの兆候にもなり得ます。
7.University Michigan Sentiment ミシガン大学消費者信頼感指数
7-1.発表時期
University of Michigan Consumer Sentiment Indexの略
アメリカのミシガン大学が毎月発表している経済指標の一つです。消費者の信頼感や経済的な見通しを示す指標で、アメリカ経済の景気循環を把握するための重要な指標とされています。
この指数は、消費者に対して現在の経済状況や将来の見通しについてアンケート調査を行い、その結果から算出されます。
具体的には、消費者が現在の経済状況や雇用状況についてどのように感じているか、また将来の収入や支出についてどのような見通しを持っているかを調査します。
指数の数値は、100を基準値としており、100を超える場合は消費者の信頼感が高いことを示し、逆に100を下回る場合は消費者の信頼感が低いことを示します。
8.US housing starts &Building Permits住宅着工件数
8-1.発表時期
毎月
8-2.どんな指標か
国民の消費動向を追う指標です。
1カ月間に新築住宅の工事がどれだけ始まったかを集計して発表するものです。当たり前ですが個人消費を促すものの一つとして、新築住宅の購入があります。家購入すれば家具や電化製品などの消費が増えます。
9.Initial Claims 新規失業保険申請指数
Initial Jobless Claimsの略
9-1.発表時期
毎週
9-2.どんな指標か
失業者が初めて申請する失業保険数を集計し発表する米国民の雇用情勢を把握するものです。週単位ではばらつきがあるので1カ月など少しまとまった期間で見られることが多いです。
雇用統計と密接に関係しており、失業者が増えると当指標も上昇します。
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