TrezorとLedgerどっちがいい?対応通貨・チェーンなどまとめました[コールドウォレット紹介]

ビットコインやイーサリアムのみを長期で保存する目的で買う人は、「・LedgerとTrezor デバイスの写真と値段、機能比較」の段落まで飛ばしてお読みになってください。

・そもそもコールドウォレットとは?

コールドウォレットとは、インターネットから完全に切り離された状態で暗号資産(仮想通貨)を保管するためのウォレット(財布)のことです。

仮想通貨の送金には元のウォレットによる署名が必要。今回おすすめとして紹介するコールドウォレットはその署名をコールドウォレットの物理的なボタンで行い、秘密鍵ハッキングの被害から完全にリスクを取り除く手段です。購入後、機械上で生成されるシードフレーズ(銀行口座の暗証番号のようなもの)はビットコインなど多くのウォレットで採用されている規格、BIP-39(Bitcoin Improvement Proposal 39) が使われており、現代の技術ではフレーズを特定するのは不可能と言われています。

LedgerウォレットにはLedgerLiveという専用のアプリがあります。そこで資産を管理し、コールドウォレットをケーブルやBluetoothで繋げてトランザクションの署名を行います。なお、LedgerLiveに表示されないチェーンの暗号資産はメタマスクなどの外部ウォレットに秘密鍵をインポートせず、カスタムRPCを使うことで表示可能。

コールドウォレットで生成されるリカバリーフレーズをメタマスクにインポートしたり、メタマスクで生成されたリカバリーフレーズを実機にインポートするとコールドウォレットを購入した意味がないため注意が必要。

なお、ウォレットごとに署名できるネットワークの種類に差があります。両者ともビットコイン、リップル、ソラナなどのEVM非互換の有名チェーンやイーサリアムとEVM互換があるBaseチェーン、Optimismチェーンに対応していますがマイナーなチェーンのトランザクションには非対応だったりするためマイナーなトークンを保管したい人はその都度確認が必要です。

・ビットコイン対応ネットワーク/Supported Networks for Bitcoin Deposits

ビットコイン半減期マスコット(非公式)

マイナーなアルトコインはここでは紹介しきれないため公式サイトで確認するワンね。対応しているかしていないかはTrezorやLedgerがそのチェーンのトランザクションの署名に対応しているかどうかという意味だワンよ。

Coin(コイン)Chain(チェーン)Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
BitcoinBitcoin〇(Liveアプリ対応)
Coin(コイン)Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
Wrapped Bitcoin (WBTC)・Ethereum
・Merlin 
・Solana
・Goat
・Ethereum
・Solana
Coin(コイン)Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
Coinbase Wrapped BTC・Ethereum
・Base
・ArbitrumOne
・Solana
・Ethereum
・Base
・ArbitrumOne
・Solana
送金手数料が安い国内の仮想通貨取引所

ビットコインは基本的にどの仮想通貨取引所でも取り扱いがあります。WBTCはCoincheckで取り扱いがあります(Etereumネットワークのみ)。

・Ethereum対応ネットワーク/Supported Networks for Ethereum Deposits

ビットコイン半減期マスコット(非公式)

LedgerLiveアプリには表示されないチェーンもメタマスクなどの外部ウォレットに接続して(秘密鍵のインポート不要)カスタムネットワークでチェーンを追加すれば表示できます。

スクロールできます
Ethereum対応チェーンTrezor(トレザー)Ledger(レジャー)
EthereumMainnet〇(Liveアプリ対応)
BinanceSmartChain〇(Liveアプリ対応)
ArbitrumOne
Optimism
Base
Polygon zkEVM〇(Liveアプリ対応)
Linea
Unichain
and Others(その他)and Others(その他)
Ethereumの取り扱いがある国内取引所

・BNB対応ネットワーク/Supported Networks for BNB Deposits

Chain(チェーン)Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
EthereumMainnet
BNB Smart Chain
OPBNB
BSCチェーンが使える国内取引所

・テザーUSDT対応ネットワーク/Supported Networks for TetherUSDT Deposits

スクロールできます
USDT対応チェーンTrezor(トレザー)Ledger(レジャー)
EthereumMainnet
BinanceSmartChain
ArbitrumOne
Optimism
Base
Polygon POS
Celo
Avalanche
Solana

※You can also import Binance Bridged USDT (BNB Smart Chain)

USDTの取り扱いがある国内取引所

国内の仮想通貨取引所ではUSDTの取り扱いがないので、DEXでトークンを交換する必要があります。DEXアグリゲーター

必要なもの:仮想通貨ウォレット公式DEXサイト

USDTは下記のように①仮想通貨ウォレットに国内取引所からETHなどを送金、②JumperExchangeにそのウォレットを接続してUSDTにスワップ

・USDC対応ネットワーク/Supported Networks for USDC Deposits

スクロールできます
USDC対応チェーンTrezor(トレザー)Ledger(レジャー)
EthereumMainnet
ArbitrumOne
Optimism
Base
Polygon POS
ZkSync
Avalanche
Solana
Unichain
Celo

and Others

USDCの取り扱いがある国内取引所

国内の仮想通貨取引所ではSBIVCで取り扱いがあります。もちろんDEXでもトークンスワップできるので手数料気になる方はそちらへ

・HyperEVMチェーン対応コイン

スクロールできます
コインTrezor(トレザー)Ledger(レジャー)
Wrapped HYPE
Staked HYPE
Looped Hype
Hyperlane
Hyperwave HLP
Hyper USD(USDHL)
USDT0
Felix feUSD

Trezorでは上記のようなHyperEVMチェーンのコインに対応しており公式にサポートされてます。Ledgerでは資産を確認できる専用のアプリには非対応だが、メタマスクでカスタムRPCを追加することで使えます。新興チェーンなので必ず公式で確認するか小額でのテスト送金を行いましょう。

and others.

HyperEVMの情報
Hyperliquid関連リンク

ガストークンであるHypeは国内取引所では取り扱いがないのでHyperliquidで買う必要があります。

・[SolanaやXRP]その他非EVM互換チェーン

Chain(チェーン)Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
Solana〇(Liveアプリに対応)
Ripple〇(Liveアプリに対応)
TRON(TRC20)
SUI〇(Liveアプリに対応)

・LedgerとTrezor デバイスの写真と値段、機能比較

Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
全3モデル
49ドル~169ドル
13,499円~68,299円

※価格は2025年7月時点

スクロールできます
比較項目Trezor(トレザー)Ledger(レジャー)
対応しているコイン数千種類以上、NFTにも対応数千種類以上、マイナーコインも含めるとLedgerの方が多い。NFTにも対応
接続可能OSmacOS, Windows, Linux, Android(ケーブル), iOS(閲覧のみ)macOS, Windows, Linux, Android, iOS
モデルによってBluetoothが
セキュリティPINの入力番号をランダムにすることによるキーロガー対策、設計を公開することによる透明性の高さクレジットカードやパスポートにも使われる軍用レベルのチップを使用。万が一、1つの仮想通貨アプリが悪意を持っていても、他のアプリには影響しない設計
ケーブルマイクロUSBやタイプCのUSBタイプCのUSB、Bluetooth、近距離無線通信
補足ビットコインやイーサリアムなどの主要暗号資産だけならこっちで十分すぎる性能ビットコインと合わせて他のマイナーなアルトコインも保管しておきたいならこっち。Liveアプリに対応していないコインはいちいち個別に対応しないといけないのが不便。
公式サイトTrezor国内正規代理店Ledger公式サイト(日本語あり)

・コールドウォレットに関するよくある質問

・そもそもコールドウォレットって何ですか?

オフラインで仮想通貨を保管するので、保管手段の中で一番安全な保管方法。

メタマスクなどと違い実機を購入します。

・コールドウォレットを無くしたら資産は消えますか?

発行されるシードフレーズをなくさなければ、本体が盗まれようが物理的に壊れようが資産にまたアクセスできます。

・コールドウォレットは毎回PCに接続する必要がありますか?

送金署名を行うときのみ接続が必要になります。

・アップデートなどはありますか?

定期的に各製品のアップデートがあるため、最後に触ってから時間がたったら確認しましょう。ファームウェアをアップデートしないとセキュリティの問題によって署名できなくなる可能性があります。LedgerLiveのアプリも同様、アップデートがあればインストールが必要。

・ハードウェアウォレットに入れておけば100%安全?

保管先の候補は国内の取引所、メタマスクやコインベースウォレットなどのホットウォレット、この記事で紹介しているtrezorとLedgerのコールドウォレットの3つがあります。(海外取引所に大金を置いとくのは論外)

国内取引所はレンディング機能や自動ステーキング機能などがあり便利ですよね。しかしDMMBitcoinから約400億円相当のビットコインが抜かれてしまったことを思い出すと、補償があっても暴落のタイミングと重なり利確が遅れる可能性、日本円で補償され強制利確されることを否めないため大金は置いとけないです。

メタマスクなどのホットウォレットは送金の承認権限が秘密鍵を知っている当人にしかないので安全ですが、秘密鍵が漏洩したり悪質なプログラムに自動的に署名させられることで盗まれるためコールドウォレットには安全面で劣ります。

というのも、コールドウォレットはオフラインで保管するため、ハッキングの被害を受けず送金時の署名も物理的なボタンで行うため自ら偽サイトに行かなければかなり安心できます。

・[まとめ]コールドウォレットの賢い使い方と選び方

ビットコイン、イーサリアムなどの時価総額が高いコインを資産として長期で持ちたい方はコールドウォレットに入れて長期保存。それとは別でメタマスクやコインベースウォレットなどのホットウォレットを持ち、そちらでのみDefiなどでスワップの承認などを行うよう分別すると安心です。

資産はコールドウォレットに保存しておき、円転する時だけ取引所に移動、資金移動以外のトランザクションの承認はコールドウォレットではしないのが一番安心ですね。

モデルによって機能の違いはありますが、あなたがビットコインやイーサリアムを安全なところで長期保管したいだけであればTrezorの一番安いモデルで大丈夫だと思います。アルトコインをよく長期で保管する人ならLedger製品を使いましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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